Slack (スラック)とは
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Slack を利用するベネフィット
Slack(スラック) は、PC、スマートフォン、タブレットとデバイスごとに操作性の良いアプリケーションが用意されており、飛び交う多数のメッセージに簡単にアクセスできます。
また、外部の多様なアプリケーションとの連携も簡単にできます。連携ができるアプリであることが前提ですが、例えばメールであれば、Slack 上で受信から返信まで行えます。 コミュニケーションツールにとどまらず、デスクワークをする上でも中心的な役割を担えるツールです。
サービスの利用イメージ
Slackは、「ワークスペース」→「チャンネル」で構成されています。ワークスペースを「会社」、チャンネルを「部署」と置き換えると、イメージしやすいかもしれません。
利用者は個別にIDやアカウントを取得して、必要な人同士で適宜グループを作るのではなく、まずは管理者に招待された「ワークスペース」に入り、さらにそこから「チャンネル」に割り振られてはじめて使うことができます。「ワークスペース」の内部では、DM(ダイレクトメッセージ)でのやりとりも可能です。
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チャットのデメリットを回避しやすい作り
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ビジネスチャットツールは、メールと比較してメッセージ送信が簡単なので、送受信の数が増える傾向にあります。その分、大事な情報の見落としが増えるリスクや、確認されたかどうかがわかりにくくなるデメリットが。特に最近はスマートフォンで操作することも多く、PC よりも小さい表示領域からよりそのリスクが増しています。Slack では、そういったビジネスチャットツールにありがちなリスクやデメリットを回避する工夫が機能に盛り込まれています。
ワンクリックで行える「ピン留め」「スター」といったマーキング機能は、必要なメッセージを探しやすくしてくれます。一連のやりとりをさかのぼりやすくする「スレッド」も。
これらの機能を活用すれば、どんどん流れていってしまうチャットの中でも、重要な投稿はすぐに確認ができます。
ピン留め
チャンネルごとに設定します。ピン留めしたメッセージは、そのチャンネルの参加者全員と共有されます。ピン留めは、参加者であれば誰でも設定可能です。
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スター
スターは個人単位でのマーキングです。メッセージにスターをつけることで、画面の右上をクリックすると、現在位置するチャンネルに関係なく、「スター付きアイテム」として、スターを付与した順に表示されます。
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スレッド
一つの投稿に紐づく形でメッセージのやりとりができます。トークテーマごとにメッセージを展開できるので、タイムラインにテーマの違うメッセージが乱立する状態を防げ、後からでも比較的簡単にたどり着けるようになっています。
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また自分が投稿したメッセージに返信がついたり、誰かのメッセージに返信したりした場合は、自動的にスレッド化され、下図のように①からすぐにアクセスできます。またコミュニケーションに入らない場合でも、「スレッドをフォロー」しておけば、同様にアクセスができるようになります。
他の主要ビジネスチャットツールへの優位性
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利用者が多い代表的なビジネスチャットツールには、LINE WORKS や Chatwork があります。精度や使い勝手の良さといった観点から、Slack に優位性がある機能をピックアップして紹介しています。
リマインド機能
定期的に発生するイベントに対するリマインド機能を設定することもできます。設定した時間に、「レポート提出!」などのメッセージをSlackから自動で送ることができます。時間の設定は、「毎週月曜日の10時」などの繰り返しはもちろん、「○月○日○時」のように個別の日時の設定も可能です。具体的な設定方法は、こちらの Slackのヘルプセンターの記事 をご覧ください。
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他のアプリケーションとの統合
Slack の大きな特長として、他のクラウドサービスとの連携が容易な点があげられます。Slack には「カレンダー」「タスク管理」といったグループウェアに搭載されているような機能はありません。しかし、数多くのアプリケーションと連携できるようになっているため、Slack を軸として色々な機能を独自にカスタマイズしていける拡張性があります。
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イメージしやすいツールとしては、タスク管理ツールやメールなどがあります。タスクが割り振られた場合や、新着メールを受信した時などに、Slack に通知を送ることができます。各ツールをいちいち開けなくても、最新の状況をSlackで管理できるというわけです。連携可能なツールは SlackのAppディレクトリ のページをご参照ください。
また連携の事例として「Notia (ノーティア)」というサービスと連携した記事 も用意していますので、ぜひ目を通してみてください。
メッセージに「絵文字」がつけられる
返信するほどでもないけど、確認したことを表現するために「絵文字」の機能があります。例えば複数人に送ったメッセージに対して、全員から「了解」と送られてくると、非常に煩わしく感じます。そこで活用したいのが、個別のメッセージにつけられる絵文字の機能です。
「誰が」どのような反応をしたかまで確認できる
絵文字ならば、Chatwork でも同様の機能として「リアクション」があります。しかし、Chatworkでは、誰が押したかまではわかりません。Slackでは、絵文字の上にマウスを置くと、その絵文字を押した人の名前が表示されるので、誰がどのような反応をしたかが一目で確認することができます。
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「メッセージ確認した人は『了解』という絵文字を押すこと」という共通のルールを取り決めていれば、確認状況が一発で把握できます。
オリジナル絵文字も作れる
Slack では、標準の絵文字も豊富に用意されていますが、オリジナル絵文字を増やすこともできます。JPGやGIF、PNG形式の画像があれば、誰でも簡単に絵文字として Slack に追加することができます。
無料プランの2つの注意点
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さかのぼれるメッセージ数に上限が
一つ目が、参照できる過去のメッセージ数の上限です。無料プランでは、メッセージは最大1万メッセージしかさかのぼれません。有料プランに切り替えれば、無制限でさかのぼれるようになります。
ユーザーの参加権限
各チャンネルは非公開にはできますが、「ワークスペース」に入った人は、基本的にすべてのチャンネルにアクセスすることが可能です。有料プランであれば、特定のチャンネルのみの権限を付与することもできますが、無料プランでは、チャンネルごとに非公開にする必要があります。
社外とのやりとり、チャンネル外に漏らしたくないやりとりをする場合は、Chatwork を使ったほうがリスクが少ないかもしれません。
まとめ
ビジネスチャットツール「Slack」の特長を詳しく見てきました。組織内のコミュニケーションを飛躍的に効率化するだけでなく、日々のデスクワークでも中心的な役割を任せることができるビジネスチャットツールです。
ビジネスチャットツールには、他にも Chatwork や LINE WORKS といったツールがあります。こちらの記事 でそれぞれの特長をまとめていますので、自社にあったビジネスチャットツール探しの参考にしてください。