知識不要で動画を作れる「クラウド動画制作ツール」とは

誰でも手持ちの素材で、インターネットに繋がったパソコンがあれば簡単に動画を制作することができます。担当者が複雑な操作方法を覚えたり、クリエイティブのセンスが必須だったりするわけではありません。
動画編集ソフトでは、Adobe の Premiere Pro などが代表的です。ソフトの操作方法などをある程度理解していないと触れませんが、クラウド動画制作ツールはそういった手間がいりません。必要なのは、動画や写真などの素材です。ツールによっては、フリー素材を用意している場合や、Getty Images などの外部の素材サイトと提携して自由に使えるサービスもあります。BGM もフリーで用意されているので、それらの素材を組み合わせることで、1本の動画を数分で制作することも可能です。

動画制作会社との違い

従来の動画は、目的を決定してから、企画、撮影、編集と、多くのプロが携わり一つのコンテンツを作り上げてきました。動画の質という点では、仕上がりの良さとオリジナリティが期待できます。程度によって異なりますが、多くの人が関わる分、動画の制作費も1本最低数万円から数十万円かかり、撮影から編集、納品までの制作期間に数週間から数ヶ月要します。企業やサービスのブランディングのための動画のように、質を担保して制作する数本の動画であれば、動画制作会社に依頼するほうが良いでしょう。
クラウド動画制作ツールの費用はサービスによって異なりますが、利用料として月に数千円〜数十万円を支払います。制作できる本数は無制限のサービスがほとんどです。テンプレートに従って動画を制作するため自由度は下がりますが、動画広告の制作など、動画を量産することが目的の場合には、クラウド動画制作ツールの利用がおすすめです。

数分で1本の動画を作る手順

動画の制作は、あらかじめ決まった手順に沿って行うため、複雑な作業はありません。

STEP1:利用テンプレートの決定

用途や業種別にカテゴライズされたテンプレート一覧より、利用するテンプレートを選びます。上述の通り、テンプレートにはイメージとして仮の素材、BGM、文字、エフェクトが挿入されています。イメージと近いものを選んでください。テンプレートによって、用意したほうが良い素材の数は変わります。

STEP2:素材の選定・アップロード

STEP1で選定したテンプレートをベースに、素材と文字の差し替えを行います。

STEP3:テンプレートへのはめこみ

テンプレートの素材で問題なければ、文字だけを変更するだけで、1本の動画として完成品とすることもできます。BGM も、用意されたフリーの素材から自由に選べます。

クラウド動画制作ツールの比較ポイントは2つ

毎月の制作本数とその金額の兼ね合いが最も大きな比較ポイントですが、ツールの選定にあたっては他に重要なポイントが2つあります。利用できる「テンプレート」と「使い勝手」です。

「テンプレート」の数と質

既に仮の画像や動画、音楽が挿入されている状態で用意されています。このテンプレートが、大きな比較ポイントです。サービスによって異なりますが、テンプレートの数が数百種類しかないサービスもあれば、数万種類用意されているサービスも存在します。ただし、単純に数で比較するのも危険です。利用を検討している用途別で、利用できそうなテンプレートがどの程度あるかが非常に重要です。
媒体毎に異なるサイズに対応しているか、訴求する商品にあったテンプレートが用意されているかで利便性が大きく変わってきます。自社の用途やイメージにあったテンプレートが用意されているかどうかに着目して、利用サービスを選定してください。

実際に触って「使い勝手」を確認

実際の操作方法はサービスによって異なります。テンプレートが豊富で利用したいものが多くても、管理画面の使い勝手が悪く、思ったような動画が作れないということも、実際に利用してみるとあるかもしれません。 こればかりは作業を行う人が、複数サービスを利用してみて比較検討して選定するしかありません。ほとんどのサービスは、無料トライアルや制限付きのフリープランが用意されています。ぜひ各社に問い合せ、管理画面に実際に触れてみてから利用ツールを決定してください。

月額費用に見合った動画の本数を作れるか?

「動画作り放題」は非常にお得感がありますが、実際に利用してみると、想定していたよりも動画を作らなかったということもあるかもしれません。月額10万円支払って3本しか作らないのであれば、プロに任せたほうが良いという判断もあり得ます。利用するにあたり、目的や用途はもちろんですが、実現可能な制作本数の目標もしっかりと定めるのが重要です。

まとめ

サービスのプロモーションや会社のブランディング、サービスのサポートや利用方法、SNS、広告など、様々なシーンや用途で動画の活用は当たり前のことになっています。テキストや写真と比較して情報伝達量が圧倒的に多いフォーマットですが、制作に手間や時間、コストが多くかかってしまうのも事実です。
ご紹介したクラウド動画制作ツールをうまく活用できれば、これらの課題を根本から解決できるかもしれません。自社にあったサービスにお悩みの場合には、Hashikake までお気軽にご相談ください。

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