エナジードリンクを飲んでも寝ても取れない疲れに
近年、ビジネスシーンにおける「マインドフルネス瞑想」の導入に注目が集まっています。2017年には、かのGoogleが取り入れたことでも話題となりましたが、知っていますか?
本記事では、この、マインドフルネス瞑想のメリットと期待できる効果、そして実践のハウツーを紹介していきます。
整体、エナジードリンク摂取、睡眠、運動etc. 疲れを取るのに色々試したけどスッキリしないという人はぜひ実践をおすすめします!
医療機関〜企業まで。世界で広まる、マインドフルネス瞑想
仕事の能率がアップする? マインドフルネス瞑想とは?
マインドフルネス瞑想の歴史は意外と長く、実は、ビジネスシーンで注目されるよりずっと以前の1970年代には、すでに医療分野で導入されていました。その礎を作ったのが、米マサチューセッツ大学のジョン・カバットジン博士。
仏教や禅の思想に、かねてから関心のあったジョン博士は、その思考を西洋医学と融合させ、患者のストレスや痛みを取り除くケアを目的とした「マインドフルネスストレス低減法」を生み出しました。仏教とは一線を画す、科学的な知見に基づく治療法で、マインドフルネス瞑想もこの一種です。
現在では、Apple やGoogle、Fordといったグローバル企業が社員研修に導入するなど、ビジネスのパフォーマンスアップを目的とした活用法で注目を集めるマインドフルネス瞑想ですが、ここまで世の中に受け入れられた理由は2つ。
まず、多くの臨床研究や学術的調査によって科学的な効果が立証されていること。そして、宗教色が排除されていることで、文化的な背景や信条 (特別な道具も一切必要なし!)などを問わず、誰でも実践に移しやすいということに尽きます。
過剰なストレスや疲れが心身に与える影響
過度な疲労感やストレスがたまると、
- 不眠
- 食欲不振
- 集中力、記憶力、判断力の低下
- 不安や怒りを感じやすくなる
といった不調を感じるようになります。慢性的にストレスを抱えた状態だと、思考力をキープするのが難しくなり、パフォーマンス低下をもたらします。
マインドフルネス瞑想によってコンディションを改善
マインドフルネス瞑想を継続することで、脳を適度にリラックスした理想的な状態へと変化させます。その結果、ストレスの軽減や集中力・判断力の改善、ネガティブな感情が和らぎ、「自分をコントロールできる」という感覚を得ることが期待できます。さらに、メンタルが安定すると、自信が生まれます。
「今この瞬間」だけに集中! 瞑想してみよう
では、マインドフルネス瞑想を実践するにあたり、手順を説明していきましょう。
- 背筋を伸ばし姿勢よく座る
座布団などを敷いて、あぐらを組んで座ります。 (椅子に腰をかけても、正座でもOK)手のひらを下に向け、膝や太ももの上に置いて背筋を伸ばします。目は完全に閉じず半目の状態をキープし、視線は1.5~2メートル先の床に向けます。
- 自分の呼吸に意識を向ける
普段は無意識にしている呼吸に、意識を集中させましょう。
- 雑念は取り払って、ひたすら呼吸に集中
何かを考えていることに気づいたら、それを追わずに「考えた!」と心の中でつぶやき、意識を呼吸に戻します。浮かんだ思いや感情に判断をつけず、そのまま放置して呼吸だけに全意識を集めましょう。
この3ステップを1日1回、まずは10分から始めてみましょう。次第に慣れてきたら、30分を目指します。
実際にやってみると、呼吸だけに意識を集中することの難しさが分かるでしょう。初めから劇的な効果を実感出来るものではなく、変化は徐々に現れます。集中力を「今この瞬間」の呼吸に向け続けましょう。
いつでもどこでも実践できるマインドフルネスを日々の習慣に
マインドフルネス瞑想の効果が出るまでの時間は個人差はあるものの、すぐに実感できるものではありません。大切なのは日々の習慣として継続すること。続けることで徐々に、周囲の出来事に過剰に影響されることが減る、また洞察力が高まるとされています。
マインドフルネス瞑想は、専門書などで学ぶことも有益ではありますが、あまりに手順を気にしても良くありません。大切なのは「続けること」です。まずは気軽に、毎日1分でも良いので続けることを優先しましょう。
マインドフルネス瞑想で集中力も判断力もUP
さまざまなプレッシャーや締め切りに追われつつも、1日にたった10分、「今この瞬間」だけに集中する時間を設けることで、メンタルを安定させることができます。仕事で求められる、集中力や注意力、判断力、洞察力の向上も期待できます。
今回はすぐに始められるマインドフルネス瞑想の方法を紹介しましたが、体系的にプログラムされたコンテンツを提供するスマートフォンアプリも登場しています。
Relook (リルック)
※2019年10月末時点では iOS アプリのみの提供
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※2019年10月末時点では iOS アプリのみの提供
睡眠や仕事の時といったシーンや、不安をコントロールしたり、自身をつけるといった目的によってプログラムを選択できます。
長期的に続けると、ストレス耐性を高める効果もある、マインドフルネス瞑想。日々の疲れやストレスの解消に、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。