スキル判定(コード採用) を取り入れるべき理由

スキル判定を取り組む理由
ここ数年、エンジニアの求職・採用で大きな変化が起こっています。 まず社会全体として、フリーランスや派遣といった働き方の多様化が進み、終身雇用制度の元で働くということが「当たり前」ではなくなってきています。
この流れを受け、数年〜10年程度で転職してキャリアアップを考えるエンジニアも少なくないでしょう。
こうした現状では、潜在能力を重視した選考によって入社後に成長が期待できる人材を獲得しても、時間をかけて育成した人材が短期間で転職してしまうケースがあるということを念頭に人事採用に当たるべきでしょう。
そうなると、プログラミングの実務力を持ち、入社直後からプロジェクトメンバーとして活動できる、即戦力になる人材を獲得することが企業にとって重要課題となります。スキルや実務力の高い人材を採用するには、自社が求めるスキルを絞り込んだ上で、そのニーズに合った人材かどうかを的確に判断する選考フローを用意することが必要です。
また入社後に自社とのミスマッチが生じる、選考時に期待したほどのスキルを実際には持っていなかったといった事態を招かないよう、十分に配慮すべきでしょう。
アジャイル型開発に対応できない、ウォーターフォール型に適応
開発スタイルの変化も重要です。納期や要件などに沿って必要な人材を集めてプロジェクトを開始する手法ではなく、顧客の声を吸い上げながら短期間 (1~4週間程度)の開発を繰り返す、アジャイル型開発と呼ばれる手法が普及しつつあります。
欧米に比べて普及が遅れていると言われていた日本でも、従業員数2000人以上の大企業の70%がアジャイル型によるアプリケーション開発を採用、または採用予定で、中小規模の企業を含めた全体でも採用あるいは採用予定の比率は30%となっています。 (※1)
開発作業は納品して完了するものではなく、顧客やユーザーの声を参考にしつつ常に改善に取り組むものだという認識が広まったことが、開発手法に変化を生じさせた要因と言えます。
こうした現場で求められるのは、新しい技術や顧客からのリクエストに即応する柔軟性を持った人材です。
面談の時とのギャップ
エンジニアの人材難が深刻化している点も、見逃せません。IT・通信分野のエンジニアの求人倍率は2014年7月に2.51倍だったのが2019年8月には10.8倍と、約5年で4倍以上になっています。 (※2)
さらに情報セキュリティ分野で働く人材は2020年には20万人近く不足し、先端IT分野で働く人材の2020年の不足数は4万8千人という推計が政府から発表されています。 (※3)
情報サービス業界だけでなく、ハードウェアメーカーなどもエンジニアの採用に力を注いでいます。その結果、有能な人材がさまざまな業界に流出することになり、今後もエンジニアの採用を巡る競争は激しさを増す一方と予想されています。
こうした状況の中で自社が求める人材を採用するには、必要とされるスキルを明確にし、そのニーズに合致したスキルを持つ人材にアプローチする有効な方法を探るべきでしょう。
どんなに素晴らしい学歴や職務経歴があり、高いポテンシャルを備えていると思われる人材であっても、プログラミングの実務力がなければ会社のニーズに合っているとは言えません。そうしたプログラミング力を評価に加えた実力至上主義の採用方法が、スキル判定 (コード採用)です。
エンジニアの人材市場の変化に対応した採用を成功させるには、将来的な成長に期待するポテンシャル採用から、スキルを重視するコード採用への転換が必要となるでしょう。

スキル判定の大幅効率化!候補者も採用側もwin-winなツール

これまでのスキルチェックは形骸化している

これまでのスキルチェック
エンジニアの採用試験でこれまで使われてきたスキルチェックは、採用する企業と応募者の双方にとって価値があるとは、決して言えないものでした。
たとえば選考時に応募者の「GitHub (ギットハブ)」のアカウントを提出してもらうGitHub採用。GitHubとは、プログラムソースなどの変更履歴を管理する分散型のバージョン管理システム・Gitの仕組みを利用し、ソースコードを共有できるホスティングサービスです。公開されたソースコードは誰でも無料で利用できます。
GitHubのアカウントを登録すれば、趣味で開発したソースコードを公開したり、他のユーザーが開発しているオープンソースプロジェクトを手伝ったりすることができます。GitHub採用では、このGitHubアカウントを応募者に提出してもらい、その人が趣味で開発したソースコードや関わっているプロジェクトを、職務経歴や履歴書と併せて選考します。
しかし、企業が本当に見たいのは趣味で開発したコードではなく、実務に直結するコーディングのスキルです。GitHub上のソースコードは採用選考においては、あくまで参考程度としての位置付けにすぎません。
一方の応募者も、GitHubのアカウントを持っていない、アカウント登録はしているがほとんど利用していないという人も多く、採用試験に応募するためにアカウントを作ったり、ソースコードを開発して公開したりといった手間と時間を費やすことになっていました。
エンジニアを採用する企業が知りたいスキルに特化したスキル判定法を導入すれば、企業のニーズに合致する人材かどうかを振り分ける判断材料になります。また応募者も必要以上の手間をかけることなく、企業の採用試験にエントリーしやすくなります。

スキルチェックツールで効率的に技術レベルを測る

面談の質向上と事前のスクリーニング
エンジニアの実務力を評価するスキルチェックの作成・配信・受験・採点・評価をワンストップで実施できる、オンラインのスキルチェックツール。こうしたツールを導入している企業は、現状まだ多くはありません。
オンラインツールを用いてスキルチェックを実施する大きなメリットはこの2つ。
まず、選考に携わる人事やエンジニアの工数を削減し、効率良く選考フローを進めることができる点。ツールを利用すれば、口頭試問によるスキルチェックに要する質問項目や選考基準などの策定、さらに面接の前後や最中にアンケート形式の技術問題を実施する手間や時間を省くことができます。
こうした工数の削減によって、選考に関わるスタッフは面接での応募者との質疑応答や提出書類の評価など、本来の仕事に集中できるようになります。
もう1つは、選考フローの序盤にWeb上でのスキルチェックを実施することで応募者のスクリーニングを行い、求められる技術レベルを持った候補者の絞り込みができること。
面接の際にスキルチェックの結果を材料にして「どうしてこのコードを書いたのか」「なぜこの言語を使ったのか」といった候補者の考えを探る、具体的な質問を投げかけることができます。
オンラインのスキルチェックツールを採用選考に導入することで採用活動の効率化を実現し、自社にフィットした人材獲得を実現する採用フロー作りを推進してください。

まとめ

エンジニア採用の重要ポイントとなるスキルチェック。「スキル判定は自社のニーズに合致したプログラミングの実務力を有するエンジニアの採用に有効な手法です。
このスキルチェックを効率良く行い、採用担当スタッフの負担軽減や選考フローの改善にも役立つのが、オンラインのスキルチェックツールです。興味や関心をお持ちの方は、オンラインのスキルチェックツールを提供している会社にお問合せください。