ライブ配信管理ツールの StreamYard (ストリームヤード) とは
映像だけでなく、資料を同時に映したり、複数拠点のゲストを繋いでやりとりしたりなど、テレビのような画面演出がパソコンひとつできるクラウドサービスです。表示できるのは映像と画面だけではなく、配信先のプラットフォームに投稿されたコメントや、「バナー」や「動画」もオーバーレイで画面上に固定表示した "リッチ" なライブ配信ができます。
StreamYard のライブ配信先は YouTube、Facebook などのプラットフォームになるので、最初にSNSのアカウントを配信先として連携すれば準備は完了。あとは、管理画面上で画面の切り替えやテロップ表示などを操作しながらライブ配信を行います。各サービスにログインをして準備しなくても、StreamYard で一括で配信の設定ができるので、複数のプラットフォームに同時配信する際に重宝します。無料版も用意されているので、是非一度お試しください。サービスを先に詳しく知っておきたいという方は、こちらの記事 をお読みください。
アカウントの取得
StreamYard の Webサイト にアクセスします。①にアカウント取得用のメールアドレスを入力後、「Get Started」をクリックしてください。入力したメールアドレスの認証用画面に切り替わります。
登録メールアドレスの認証
メールアドレスの認証用画面です。①に StreamYard から届いたメールに記載されている6桁の数字を入力してください。入力できたら、②をクリックしてください。
6桁の認証用の数字が記載されたメールです。このキャプチャーの場合「888148」と記載されているのが、認証用の数字です。この数字をコピーして、上のキャプチャーの①に貼り付けてください。
StreamYard のアカウント取得はこれで完了です。なおメールアドレス認証は、アカウントの取得時だけではなく、通常のログイン時にも要求されることがあります。
配信チャネルとの連携
連携チャネルの選択
連携する SNS アカウントを選択する画面が表示されます。今回は YouTube チャンネルとの連携設定を行います。①の「YouTube Channel」をクリックしてください。この設定は、左側のメニュー「Destinations」より行えます。
連携アカウント認証
「YouTube Channel」を選択すると、Google アカウントのログインページが開きます。ブラウザで複数の Google アカウントに連携していると、認証アカウントの選択画面が表示されます。StreamYard に連携するアカウントを選択してください。ここでは①のアカウントを選択します。今回は YouTube との連携手順で紹介していますが、Facebook や他のプラットフォームでも、基本的な手順は変わりません。
「StreamYard が Google アカウントへのアクセスをリクエストしています」という画面が表示されます。連携アカウントが間違いなければ、①の「許可」をクリックしてください。
以上でアカウントの連携が完了です。アカウントの連携が完了すると、StreamYard の管理画面に戻ります。画面上に、アカウントの連携が完了したことを示す、①の文言が一時的に表示されます。
ライブイベントの作成
左側のメニューから「Broadcasts」を選択してください。「Upcoming Broadcast」のタブのまま、①の「Create a Broadcast」をクリックします。
配信するチャネルの選択
設定した配信チャネル一覧が表示されます。ここでは、先ほど連携設定した YouTube Channel が①に表示されていますのでクリックしてください。なお、②の「+」をクリックすることで、この画面から新たに配信チャネルを設定することも可能です。
イベント情報の設定
①にライブイベントのタイトル、②に説明文を入力します。③は、YouTube Channelのプライバシー設定を選択します。「Public=公開動画」「Unlisted=非公開動画」「Private=限定動画」です。④にチェックを入れると、ライブ配信の日時を設定することができます。すべての入力が終われば、⑤の「Create Broadcast」をクリックしてください。
カメラ・マイク設定
この記事では、カメラの映像を OFF で進めます。カメラをOFFモードで配信する場合、①「Edit Avatar」をクリックし、画像をアップロードすることで、カメラ映像の代わりにアバター画像が設定できます。②「Display Name」にライブ配信画面で表示する名前を入力し、③「Enter Broadcast Studio」をクリックしてください。ライブ配信スタジオに切り替わります。
配信スタジオの機能紹介
ライブ配信の操作を行うスタジオで扱う機能の概要を紹介します。
配信スタジオの機能一覧
A. ライブ配信画面
B. 画面構成の切り替え
C. マイクのON/OFF
D. カメラのON/OFF
E. カメラ、マイクの設定変更
F. スクリーン共有
G. ゲスト招待
H. 退出 (配信スタジオから退出します)
I. タイトルや説明文の編集
J. SNSアカウントでの視聴確認
K. ライブ配信スタート/停止
L. チャット
M. バナー表示
N. ブランド設定
O. プライベートチャット
P. 設定編集
B. 画面構成の切り替え
C. マイクのON/OFF
D. カメラのON/OFF
E. カメラ、マイクの設定変更
F. スクリーン共有
G. ゲスト招待
H. 退出 (配信スタジオから退出します)
I. タイトルや説明文の編集
J. SNSアカウントでの視聴確認
K. ライブ配信スタート/停止
L. チャット
M. バナー表示
N. ブランド設定
O. プライベートチャット
P. 設定編集
配信画面の構成要素
主なライブ配信の構成要素には「画面共有」と「ゲスト招待」の2つがあります。
画面共有
①「Share Screen」をクリックします。
パソコン以外にも、サイドスクリーンとしてモニターを用意しておくと、ダッシュボードを操作する画面 (画面1) と共有する画面 (画面2) を分けることができるので便利です。①の「画面2」を選択し、②の「共有」をクリックしてください。画面共有が開始されます。
①にスクリーンが共有可能な画面要素として追加されました。
ゲスト招待
「ゲスト」とは視聴者のことではなく、開催者とともにライブ画面上に登場する人のことを指します。配信者が複数名いる場合に便利な機能です。
招待する側
①「Invite」をクリックしてください。ゲスト招待用のリンクが発行されます。
①「Copy to Clipboad」をクリックしてください。このライブ配信にゲストとして参加するための URL をコピーすることがきます。この URL をメールなどでゲストに共有してください。② Gmail をクリックすると、本文招待用 URL が貼り付けられや状態で Gmail のメーラーが立ち上がります。ただし、メール本文は英語なので、必要に応じてテキストを修正してください。
招待された側
共有された URL をクリックしてください。カメラとマイクの設定、名前を入力する画面が表示されます。カメラとマイクの設定を確認した後、①に名前を入力し、②の「Enter Broadband Studio」をクリックするとスタジオに参加できます。
ゲストが追加されると、①のように表示されます。この①の部分をクリックすることで、②の配信画面にゲスト1が表示されるようになります。
同様にゲスト2、ゲスト3と追加された画面のイメージです。
配信スタジオの操作方法 (人・画面)
表示画面はテンプレートで切り替え
画面に表示する、配信者やゲストのカメラ・共有画面などの構成要素の変更は配信中も適宜行えます。①のテンプレートで切り替えを行います。複数のパターンが用意されており、②をクリックすると、クリックした人 (ここでは橋架太郎) と画面が表示されます。
スクリーン共有の非表示
①をクリックすると、配信画面からスクリーン共有が非表示となり、ゲストのカメラ映像のみが表示されます。
特定ゲストの非表示
ゲスト3だけ非表示にしたい場合は、①をクリックすることで配信画面から消すことができます。
配信スタジオの操作方法 (表示素材)
Brand (配信画面のカスタマイズ)
「Brand」では、以下 A-E の 5 つのデザインをカスタマイズすることができます。
A. Brand color (カラー)
B. Theme (テーマ)
C. Logo (ロゴ)
D. Overlay (オーバーレイ)
E. Background (背景)
B. Theme (テーマ)
C. Logo (ロゴ)
D. Overlay (オーバーレイ)
E. Background (背景)
Brand color (ブランドカラー)
画面に表示される「名前」や「バナー」などの基調となるカラーを変更できます。①をクリックしてカラーを選択すると、②のカラーが変更されます。下のキャプチャーでは「名前」のカラーが変更されていますが、「バナー」や「コメント」などを画面に表示する場合は、それらのカラーも共通で変更され、統一されます。またカラーコードで直接指定することも可能です。
Theme (テーマ)
「名前」や「バナー」の表示デザインを変更できます。①をクリックすると、変更が適用されます。
Logo (ロゴ)
①をクリックして、オリジナルの画像や GIF をアップロードすると、②のロゴを変更することができます。
※対応形式は、PNG / GIF。推奨サイズは、150×150
※無料版ではロゴの変更はできません
※対応形式は、PNG / GIF。推奨サイズは、150×150
※無料版ではロゴの変更はできません
Overlay (オーバーレイ)
①をクリックすると、②のように配信画面に「画像」がオーバーレイ表示されます。また、③をクリックると画像や GIF、動画をアップロードすることができ、Logo と同様にオリジナルの素材を画面上にオーバーレイ表示できます。
【対応形式】
- ファイル形式:PNG / GIF
- 推奨サイズ:1280×720
- ファイルサイズの上限:[PNG] 10MB [GIF] 3MB [動画] 100MB (動画の長さは最大5分)
※無料版では利用できません
Background (背景)
①をクリックすると、②の背景画像が変更できます。③をクリックして「画像」や「GIF」をアップロードをして背景デザインの変更もできます。
【対応形式】
- ファイル形式:PNG / GIF
- 推奨サイズ:1280×720
- ファイルサイズの上限:[PNG] 10MB [GIF] 3MB
※無料版では利用できません
Banners (バナー)
メニューから①「Banners」から、画面上に表示するバナーを StreamYard 上にアップロードすることができます。あらかじめセットされている②のバナーをクリックすると、③のとおり配信画面上にバナーが表示されます。④の「Create a banner」をクリックすると、新規のバナーを追加することができます。
新規バナーの追加
新規のバナーを追加するには、①にテキスト (200文字以内) を入力、②の「Save」をクリックして保存してください。
バナーの表示
作成された新規バナーの①をクリックすると、②のように配信画面に表示されます。
バナーのスクロール表示
新規バナー作成の画面で、①にチェックを入れると、バナーが固定表示ではなく、右から左にスクロール表示されるようになります。
画面下の赤枠で囲っているイメージで表示されます。
バナーはライブ配信前に準備をしておくと切替作業のみで進行できます。急遽ライブ配信中に新規バナーが必要になった場合でも、途中追加でできます。
Comments (コメント)
①「Comments」を選択、表示されている②のコメントをクリックすると、③のように配信画面にコメントが表示されます。また、④にテキストを入力し「Chat」をクリックすることで、新規のコメントを投稿することができます。もちろん日本語の入力も可能です。
投稿した⑤のコメントは、YouTube のチャット画面上で視聴者も確認することができます。
Private Chat (プライベートチャット)
配信者同士で利用するクローズドなチャット機能です。①「Private Chat 」を選択、②にテキストを入力して「Send」をクリックすると、③のようにコメントが表示されます。これは視聴者には表示されず、ゲストのみがこのスタジオ上で確認できます。
ライブ配信の開始
①の「Go Live」をクリックするとライブ配信がスタートします。
ライブ配信画面を確認する場合は、①をクリックし、②「View on YouTube」をクリックします。
注意事項確認画面が表示されますので、①をクリックします。
なお、内容は以下のとおりです。
- ライブ配信中は、YouTubeを閉じることをおすすめします。これにより帯域幅が制限され、操作をスムーズに行うことができます。
- YouTubeを開く場合は、ミュートにして自分の声が聞こえないようにします。
- YouTubeは、10秒の遅延があります。
YouTube の視聴ページのイメージです。スタジオで投稿したチャットのコメントも表示されていることが確認できます。
ライブ配信終了
①「End BroadCast」を選択、再度表示される②「End BroadCast」をクリックすると配信終了になります。
配信映像のダウンロード
配信終了後、管理画面の TOP ページで①「Past BroadCast」をクリックすると、過去のライブ配信の履歴が確認できます。該当のライブ配信の②「More」を選択し、③「Download recording」をクリックすると、配信映像を録画素材としてダウンロードすることができます。
無料プランでお試しください!
StreamYard は、配信先の SNSアカウントがあれば、アカウント取得後にすぐにお試しいただけるクラウドサービスです。無料版では、ロゴの変更やオーバーレイ、複数 SNS への同時配信ができないなどの制限はありますが、使い勝手を検証するには十分でしょう。実際にトライアル利用してみて、自由度の高い有料プランを契約したい場合にはクレジットカードで即日の利用開始ができます。もしクレジット契約に不安がある、請求書で支払いたいなどのご要望があれば、株式会社Hashikake で決済の代行が可能でございますので、その旨お気軽にご相談ください。