miro の基本セキュリティ
まず、 基本的なセキュリティについて項目ごとに説明します。
世界クラスのデータセンター
miro のサーバー基盤は、 Amazon Web Services ( AWS )を利用しています。
AWS では、世界中の企業が利用できる多くの保証プログラムを用意しており、機密性と データプライバシーを保護しながら、国際的なセキュリティ標準と規制に従うように設計されています。データセンターは 24時間365日稼働し、物理的な損傷やネットワークの問題からデータを保護するためのあらゆる措置を講じています。
詳細を確認したい場合は、AWS の Webサイト で確認してください。
データの暗号化
データは以下のとおり常に暗号化され、高いセキュリティを保持します。
- SSL によりサーバー認証とデータ暗号化の両方を使用して情報が保護される
- SSL 実装は、 Qualys SSL Server Test (脆弱性診断)でAランクを獲得
- 最大256 bit までのAES暗号化によるTLS通信を使用
- データは、 FIPS140-2 標準(セキュリティ要件の仕様を規定する米国連邦標準規格)に準拠した暗号化を使用
- バックアップは AES-256 で暗号化
- パスワードがクリアテキストとして保存されることはなく、それらは常に安全にソルトを付与されハッシュ化される
セキュリティプログラム
利用者自身のネットワーク内のローカルに保存されているかのように miro が利用者のデータを確実にホストすることで、情報セキュリティ管理のフレームワークを確立しています。また以下を実行することで、常に高いセキュリティを維持しています。
- リスクを評価し、サービスのセキュリティ、機密性、整合性、および可用性を継続的に改善
- セキュリティポリシーを定期的に確認および更新
- 内部セキュリティトレーニングを実施
- アプリケーションとネットワークのセキュリティテストを実施
- セキュリティポリシーへの準拠を監視
- 内部および外部のリスク評価を実施
支払い手続き
すべての支払い関連サービスは、業界で最も信頼性の高い決済代行会社の1つである Stripe によって提供されます。Stripe はクレジットカードのグローバルセキュリティ基準である PCI DSS に認定されています。 miro が機密性の高い支払い情報に直接アクセスしたり保存することはできません。
定期的なバックアップ
ユーザーデータは 、10分ごとにバックアップされるフェールオーバークラスターに格納されます。そのため、万が一誤ってボードを削除した場合でも元に戻すことができます。削除されたボードのバックアップコピーは30日間保持します。 データベース全体のバックアップは毎日行われ 、メインのデータセンターとは別に保存されます。
データのプライバシー
作成したボードとファイルはすべていつでもダウンロード&エクスポートできます。プライバシーオプションを使用すると、ボードに必要なだけアクセスできるようになります。 miro チームによるユーザーデータへのアクセスは厳しく規制されており、 トラブルシューティングの目的でユーザーから承認を得た場合にのみ実行されます。
なお、 miro は SOC 2 Type II 認証を取得しています。
SOC 3 Report は Web サイト で公開されていますので、必要に応じて確認してみてください。
プラン別のセキュリティ
miro はプランによって利用できるセキュリティの機能が異なります。
以下、セキュリティ機能の概要と利用できるプランについて説明します。
SSO (シングルサインオン)
利用できるプラン : Business 、 Enterprise
任意の ID プロバイダーを介して miro アプリケーションへのアクセスを許可することができる機能です。これによりログインパスワードの管理を一元化でき、セキュリティリスクを減らすことができます。
SAML2.0 ベースの ID プロバイダーであれば対応可能ですが、主な ID プロバイダーの例は以下のとおりです。
- OKTA
- Azure AD by Microsoft
- OneLogin
- ADFS by Microsoft
- Auth0
ドメイン制御
利用できるプラン : Enterprise
会社が所有するドメインを申請して、会社のメールアドレスで登録するユーザーを管理できる機能です。これにより新しく登録されたユーザーを自動で認識できるようになり、承認されていないアカウントが勝手に作成されるのを防ぎます。また、指定したドメインのユーザーのみとボードを共有することもできます。
監査ログ
利用できるプラン : Enterprise
アカウントに加えられたすべての変更を追跡できる機能です。これにより、何か問題が起こった際に効率的にトラブルシューティングするのに役立ちます。ログはCSVによってエクスポートすることもできます。